2011年6月2日木曜日

事件は会議室で起こっているのではない、現場で起こっている!

タイトルは、以前、映画「踊る大捜査線」で主演の青島刑事が、現場報告の有名な台詞です。

ここ数日、ニュースを見ていますが、やはり3月11日に起きてしまった

未曾有の危機的大規模被害からの復興が、一進一退の状態であることが、

ずっと気になっております。

これから東北地方も梅雨に入りますので、土砂崩れなどの2次的被害の恐れもあります。

もちろん、他人事ではなく、某CMのように、日本国民が一つのチームとなって支えていかなければ
復興はできない大きな被害であると考えていますし、自分の立場で協力できることを考えて、やっていかなければという意志は、毎日ずっと持ち続けております。

そんな中、連日のニュースでは、代議士の皆様達や政府関係者の行動について、当事者意識の欠如を感じざるを得ない状況が続いております。

国会や政府内で、政府の対応を駄目だし、批判し合っている場合ではないんです。

日本の政治家は総論賛成、各論反対とよく言いますが、今は手段と目的を入れ違えている場合ではない。

まずやらなければならないこと、それは 
1)きちんと、復興の大目標の意思統一を図った上で、
2)事実に基づいた問題点の情報収集と課題の洗い出すこと。
3)いつまでに、どのような目標をたて、どのように進めて行く、
4)どのような段階で状況をチェック、見直しするなどのアクションプランを共有化し、
5)アクションプランを分担し、どの組織が、当事者意識をもって責任をもって実行するか

以上の段階的なアクションを、政府、国民の代表である代議士さんが、建設的な提案を出して、国民の先頭をきって速やかにやっていかなければならない。

政府の対応が良くないからといって、

議会が復興に向けた建設的な方向付けを決める行為を止めてまで、
内輪もめをするというのは、国民の代表である代議士さんたちの、当事者意識の欠如が
疑われてしかたがない。

せめて、うまくいっていない状況を打開するために、建設的な意見や行動は精力的に行われていただろうか? 

大体、内閣不信任案をだすから、俺が今の政府に変わって、このように進めて行くと具体的に明言されている議員さんがどれだけいるだろうか、この手の話は、全く話題にもならない。

また、仮に議会解散をして選挙となったとしても、現状被害に合った地域では、有権者数の把握まで不完全な状態が続いており、選挙そのものができるかもわからない状況である。

当事者意識の欠如したメンバーだけの議論は、問題解決に向けては時間の無駄でしかならない。

まさに、事件は会議室で起きているのではなく、現場で起こっているという台詞がふさわしい。

また、自分にとっても、有権者としての責任や当事者意識の問題を問われていると感じる。

私の提案ではあるが、国会や内閣政府機能の当事者を、一時的に、問題解決に向けたアクションが完遂するまで、東北地方の被災地域近辺で実施したらどうだろうか?と思う。

それだけでなく、議員宿舎は、避難所と同じ条件で、食事は配給、議員報酬の中から食費を出す。
議員報酬の半分を、復興支援基金に当てるなど。

これは、議員さんに対する中てつけではなく、

議員さんの立場でやれる範囲を踏まえた上で、現場をよくみて当事者意識をもてば、

適切なアクションを速やかに努力実施するしかないだろうし、

被害に遭われた地域からも、情報が正しく伝わりやすいし、的確な行動によて、お互いの信頼をもってもらえるようになるのではという、期待もこめてである。

現状、被害に遭われた当事者からは、政府関係者は悪代官という色眼鏡でみられていると感じる。

そうゆう状況から信頼を取り戻すのは、いかに問題意識をもって課題に取り組んでいるかを、自分の立場で最大限実践し続けることしかないだろう。

実際、被害を受けた自治体では、被災された人達が、協力して復興に尽力をつくされている。
そんな中で、一番復興に向けた大きなアクションを立案実施する権利を持つものが、
内輪もめで、審議を遅らせてというのは、非常に腹立たしく思う。