日本国内では、原子力発電所の事故復旧を始めとした、地震、津波災害復旧という
大きな克服すべき課題と試練に立たされております。
結果として想定外であったとしても、現実には、応急処置、そして恒久的な処置としても
時間を急ぐ状況になっております。
これは、災害地だけの問題ではなく、東北から離れた、関東地方でも、様々な問題に
直面しております。
対岸の火事的な考え、事なかれで済まされることが、一番日本の再建に向けての障害で
あると考えます。
私もそうですが、時間を迫られると、視野が狭くなり、最終的な目的を考えずに、目の前の
手段をすることが目的と、誤認してしまうことが多くあります。
とかく、文句はいいからとにかくやれっというのは、このような場合に陥る傾向であります。
この場合、指示を出す方が、何のためにという本質を理解していないことが往々にしてあります。
そして、指示=目的=手段と勘違いし、何でだというと、「今までよいと思って当たり前のように
やってきたから」、と現状との乖離度合いを無視して、手段をすることが結果を出したと
勘違いする。
災害の問題については、日々刻々と厳しい現場で命がけの対応がされている中、報道でのクローズアップの視点や、立法、行政側の国として代表権のある方たちは、現場での対応をされている方との意識の温度差というものは、どうしても感じます。
どうしても場当たり的になってしまうのは、自分達が手を汚さず、遠隔操作でことが済んでという
意識があるからかと、私は思います。
今の問題は、専門家、行政、国民含めて、お互いの立場で、一つの目的意識を共有化して
それぞれの立場でできることを優先順位をつけて積極的にやっていかなければならない。
そのためには、正直ベースで、何がわかっていて、何が推論でどうしているか、しようとするかを
それはどうゆう理由でを、真摯な態度で伝えていかなければならないし、耳を傾けなければならない。
私も立場でできる協力が必要な状況は知っているし、協力を躊躇うつもりもない。
だけど、何のためにという冷静な突っ込みと、考え直す冷静さは失ってはいけないと
肝に銘じて、これは今私が冷静に思うところです。