2009年10月10日土曜日

台風18号での対応、冷静に考えると

 大型の台風18号、暴風域が房総半島から新潟県まで、すっぽり入ってしまう
まれに見る大きさでした。
 それが、日本列島を縦断したわけですから、各地で大きな被害が発生し、
被害に合われた方には、心から早期復興を願うばかりです。

 さて、台風による強風の影響で、首都圏の交通機関はかなり影響を受けました。
早朝の通勤、通学時間帯であったために、途中で脚止めとなり、行くも戻るもできなく
なられた方も多かったと思います。
 
 私は、公共交通機関がない所に住んでいますので、通勤は自転車か徒歩になります。
でも、さすがに台風で暴風警報が出ている地域ですので、いざ外に出ると、まともにまっすぐ
歩くのも結構厳しいし、自転車では横風に押されて、倒れそうになるといった状況を
経験しました。

 前日から気象庁の予測を見て、学校などの教育機関は、早めに登校について見合わせの
処置をとりました。いろいろな意見はありますが、台風被害の現状を考えると賢明な判断だと
思いました。
 一方、当日、通勤電車の中で立ち往生された、会社員の方も多かったです。
首都圏の現状を見ると、暴風とビル風にはさまれた地域では、とても外を歩くなんてできないし
大雨が降ると、地下街は、都市型水害の危険があります。

 おそらく、交通機関で立ち往生された方は、台風が来るのがわかっていても、
連絡して、何も指示なければ、会社に向かわなければならないかもしれません。
私も、なにも考えず、強風のなか向かっていった者ですが、
 後から冷静に考えると、これは企業の対応としては、本当に正しいのか?と思います。

少なくとも、気象庁の警報が出ている時点で、無理に移動すると、今回の事態は予測できるはずし
最悪は、大きな被害に遭うことも考えられます。
 何故、「朝7時の時点で連絡して、警報があれば、自宅待機とか、交通機関が止まっていれば、
無理に来なくてよいとかの判断ができないのか?」とそう思ってしまいます。

 教育機関も企業も、台風で人的被害に遭うことの損失は、同じではないでしょうか?

 亀井大臣が、経団連会長に、企業が働く人の扱い方に対して、疑問を投げかけたことが、報道されていました。
 内容の言い方には賛否はありますが、今回の台風での対応に対しては、的を得ているところもあるなと感じました。

 最後に、働く人すべてを否定しているものではありません、災害復興に初期出動されている方々や、自治体でまとめられている方々もいます。こうした尽力がなければ、さらに被害拡大となるわけですから、その点については感謝の意でいます。

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