長年同じ仕事に従事してしまうと、それに関わる物事の視線を
変えることが難しくなりがちです。
過去の経験から、予測できる範囲で十分考えられるからでしょうか?
それから、ちょっとでも外れた考えには、耳を傾けないし、
頼んでないのに自己否定をされたような対応になる。
私も仕事をしている中で、そういった価値観の方も、多く見かけます。
ある意味迷惑なところもありますが、またある意味不幸なのかもしれません。
一歩踏み出して、それはどうしてそう思ったの?、それはきづかなかったの一言。
それがお互いの懐を豊かに、できるコミュニケーションの始まりかと思います。
自分のことは自分が一番気がつかないとも言います。
それは、物理的な視野だけでなく、心の視野の広さに関係します。
確かに、自分の背中とおなかを、直接は同時に見ることはできませんし、
自分が心の奥での心理状態は、なかなかわからないものです。
だから、ミクロな視線と、マクロな視線として、よくありの目、鳥の目でバランスよく
物事を客観的に見る姿勢というのが、いろんな意味で意識改革の第一歩だと考えます。
そのためには、自分が考えたことを、第三者に伝えてみる。第三者はどう思ったかに
聞く耳をもつ、そのアクションを積み重ねることが大事なのではないでしょうか?
それは、目の前の利益ばかり追っていては、成し遂げることはできません。
政府のお役人が、今までの慣例でしみついた意識を改めることは、
容易なことではありませんが、きちんとした第三者が客観的に見た事実に聞く耳をもつ、
それに対して、じゃあそれではどうしようか?と考える。
「政治主導」の政府というのは、その双方向のやりとりを作るいい切っ掛けなのでは
ないでしょうか?
このことを地道に続けていけば、あほな名前を売っている大臣が、失言で信頼を失うことも
なくなるでしょう。
いろいろ便利なコミュニケーションツールはありますが、最後は人と人の関係だろうと思います。
楽しく、前向きに雑談ができ、その中でいろいろアイディアが出るような
仕事の雰囲気を戻そうと考えていますが、不況のせいかしら、なかなかハードルが高いのです。
まずは、小さなことでもできることからですか。
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