2009年12月8日火曜日

資本主義経済の裏には無限の独占欲

ブッシュ大統領の政策を風刺したドキュメント映画で有名な
映画監督マイケルムーア氏のインタビューを、先日TVで拝見しました。

今度のドキュメント映画は、ある特定の人物ではなく、もっと突っ込んだ資本主義経済が
もたらした、裏の面について警告する内容でした。

具体的には、アメリカ合衆国全体人口の約10%が、9割の富を得ている現実に対して
警告をもたらすものでした。

実際富裕層が、貧困層に対して支援をするわけでなく、更に自分たちの富の独占する方向
に向かってしまっていること。
 金融危機で公的支援を受けるのは、多大な資産を運用していた銀行などで、実際倒産のあおりを受けた人々には、支援が行き届いていない現状や、健康保険制度にも加入できない事実があります。
 それに対して、かつて自由の国アメリカの活気ついた状況とは、価値観が間違った方向に進んでいることに憂いを持つことが切っ掛けだそうです。

 一方、かつて日本の地方の農村で働く人や、中国系華僑、東南アジア系の人は、都会や海外で
活躍して得た富を、自分の故郷に持ち帰り、富を分け与える価値観がありました。
 現在 政府が実施されている「ふるさと納税」も、その考えのひとつかもしれません。

そこには、決して大きな稼ぎを得なくても、ほんの少しの気持ち程度でも、故郷に恩返しができれば
お金なんかで決められない、人と人とのつながりや、信頼を得る富があるのだと思います。
「故郷に錦を飾る」と言う言葉もありますが、まさにそうかもしれません。

私自身も、現在収入が下がり、生活費などを無駄使いしないように節約しておりますが、
決してそれが不幸だとは思いません。
 もちろん生きていくために必要な、「衣食住」は、切り詰める最後の手段ですが、お陰で自炊することの苦労や、奥の深さ、食を得る大事さを痛感する機会だったと思います。
 
 逆に例えば、宝くじで3億円が当たったら、まず何に使うか迷うと思います。
かつ、本人しか使ってはならないとしたらどうでしょうか?
 優先順位からすれば、まずは借金返済ですが、それでもまだまだ大金が余ります。
そうなると、段々贅沢な方向へ目が向かう訳ですが、一度物欲に突っ込んでしまうと、いくら高性能なものや、高価なものを手に入れても、段々満足できず、無限の欲にはまってしまうかと思います。

 これほど、富の無駄使いはないかと思いますが、まさに今の多くの世界企業がそのような考え方でありますし、勝ち組と呼ばれるところは、ブラックホールの如く資産を集めて独占しようとします。

 驕れる者は久しからず、いつの世もまた同じ過ちに陥ってしまうのが人の心でしょうか?
お互いの利害に対して、GIVE AND TAKE Win-Winの関係、お金で測れない富ですが
なかなかそのような価値観は根付かないものかと感じます。

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