2010年2月10日水曜日

朝青龍関の引退、なんとも言えないもどかしさ

横綱 朝青龍関の突然の引退発表には驚かされました。
万全な取り組みで、先月の初場所優勝したばかりなのに、、、。

以前、曙関も優勝した次の場所で引退されたというケースもありましたが、
その時は、満身創痍の状況だったことを考えると、今回は想像もできないです。

冷静に考えて、社会人として、相撲で飯を食っていくプロなのだから、場所中での
場外乱闘というのは、決して許されることではないですが、事実上引退を勧告され
自ら身を引くか、追放にされるかの選択肢というのは、本業の土俵の上でやる相撲を
盛り上げてくれた横綱に対して、もうすこしねぎらいの対処があってもよいのではと
感じます。

 最初は、モンゴルで素質を認められ、日本の学校にスカウトされて、単身留学で来日してきた朝青龍関。言葉や文化の違い等で、決して楽な道を進んできた訳ではありません。
体格も力士としては、決して大柄な方ではない訳です、ですから相撲で勝つにはそれなりの工夫と
努力がなければ強い力士にはなれなかったはずです。

 マスコミも最初は、横暴なイメージを強調する訳ではなかったのですが、どうしても一人横綱で長い間、無敵になると、だんだん憎たらしく感じてきてしまうものかもしれません。
 決して普段から横暴な行動をしているわけではないのですが、日本人からみれば欠点ばかり
取り上げたくなるものかもしれません。

 ただただ横暴なだけでは、ファンからは嫌われ者にしかならないですが、普段の人当たりのよい雰囲気と、土俵での気合の入った様子とのギャップもファンからは、良い面として認められていたと思います。

 それを思うと、かつて横綱北の海(前理事長)が、そんなふてぶてしさを感じる力士であったことを、思い出します。理事長の時も変わりませんでしたね。

 以前から、スポーツとしてのアマチュア相撲と、相撲協会主催の大相撲とのギャップというものは、感じてはいました。
 
 何度も優勝しても、横綱になれなかった力士、逆に一度も優勝しなかった横綱ということもありました。
 国技だから、第3者が横綱の品格とかを審議のなら、もっと密室的ではなくフェアな形で
やってはどうだろうか?
 横綱はこうあるべきとは、いったい何なのか?ただ勝負に強いだけではだめ、言いたいことは
わかりますが、過去に横綱に任命された力士は、体格も取り組みも画一的ではなく、かなり個性があったと思います。
 だから、優勝決定戦なので横綱同士の対戦というのは、魅力があるわけです。

 いっそ、横綱審議会というのをオープンにして、ファン投票というのもやってみては
どうでしょうか?

 それ以前に、大相撲は国技だからとか、神聖だからという以前に、他のプロ選手と同様に、一社会人として相撲の力士として飯を食うという覚悟や自覚というものを、教えることが必要なのではないでしょうか?
 場所中は、次の取り組みに備えるやり方は、人それぞれですが、少なくとも前夜に、ベロベロになるまで飲酒するなどは、最高の取り組みをする備えとしては、周囲がさせてはならないことかと
思います。
 特に前科もあるわけですから、それが大相撲の当たり前の風習だったとすれば、品格とか以前に
プロとしての意識レベルが低いとも思われます。
横綱も、相撲協会に奔走されたある意味被害者ですね。
 おそらく横綱になってから、だれもフォローできなかったのでしょうよ。

一ファンとして、来場所取り組みが見れないのが残念に思いますし、次の元気な姿で活躍を
期待したいところです。



 

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