2010年2月6日土曜日

人と人の間は、「作用-反作用」の法則かもしれません

新年明けてから不摂生もあり、なかなかこの投稿ネタにもありつけませんでした。
昨年までの暖冬とは打って変わり、連日の外の寒さも日増しに堪え、気分も体力も
やや低下気味でした。
とはいっても、このまま、布団から外に出るのも億劫になってしまったら、元の木阿弥。

このままではいけないと感じ、寒い中でも、心身を温めることを考えている日々です。

さて、何かに終われ、もがき苦しみ、心身が疲れてくると、最悪は自分からSOSをも
訴える気力まで無くなってしまいます。
 よく、満身創痍で残る力と気力でなんとか乗り切ったという話しはありますが、それは
苦しい状況ながら、目の前に達成目標が見えて、最後のひとふんばりという状況だからこそ
かもしれません。
 ゴールが見えない、どうしたらよいかがわからない不安で、ただただ時間だけが迫ってくる
状況だったらどうでしょうか? SOSのアテンションを出しても、「何言ってんだ、気合で乗り切れ」と言われてしまったら?
 最初は、解決の糸口をひたすら探し、不安の解消に努めます。
でも、だんだん策が尽くなくなって、悪あがきも通じなくなってくると、開き直るしかありません。

 この時に、いかに冷静にかつ正直に、自分の状況を周りに伝えることが大事だと思います。
人間関係の深さにもよりますが、独りでもがき苦しんでいる状況は、他人からみればそれ程
大したことと気がつかない場合が大半です。
 どんな形であっても、自分から冷静に発信することを諦めてはいけません。
きちんと冷静に発信すれば、それなりに冷静なリアクションが帰ってきます。
 それに対して、何度も発信-受信のアクションをしていけば、一人で完全に解決できないことでも
何かしら安心できることにつながるはずです。

 よく心の整理とも言いますが、冷静にお互いの状況を、正直に話す-聞く、相談する、
分かち合う。
これは、独りで抱えるストレスから、安心する方向に向かうはずです。
 ただ、決して感情的や人格否定的な発信はしないことが鉄則です。
発信の仕方によって、相手からのリアクションも、それなりの対応になってしまうからです。

 物理のニュートン力学には、「作用-反作用の法則」とあります。
これは、何か物に力を作用させると、同時に物からも反作用として力を受けます。
 地球上では、万有引力による重力が働きます。
人が地面に埋まることなくたっていられるのは、人が地面に作用する重力に対して、
地面が人につりあう力を作用しているからです。

 人と人の間は、それ程単純では決してないかもしれませんが、何か作用をしなければ
何も返って来ず、心の動揺を抑えることはないものだと思います。
 また作用の仕方によっても、相手に不安やストレスを与え、かえって自分の不安を
増幅させてしまう対応になってしまう場合もあります。
 
 物理と言う学問は、客観的な現象を対象としておりますが、実に人が生きることと
非常に似ている現象が多くあるかと思っております。

 日本の社会には、丁度良い状況では「波風立てるな」という考えがあります。でも
それは、他人に喧嘩を売るような、嵐のようなことであって、ゆっくりとしたさざなみを
行ったり来たり起こさないと、水も心も澱んでしまうものだと思います。

 とにかく、寒くても寒いなりに外に出てみましょう。

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