2010年7月25日日曜日

うつとは何が起きているのか?

ある書店で、「東洋経済」という雑誌を手にしました。
そこには、「うつ」の現状、社会復帰などの現状が特集されておりました。

その中の記事で、ちょっと気になる内容がありました。
若年性の鬱に見られる傾向として、少年、青年期での、社会性、協調性での我慢
をあまり体験してない中で、耐ストレス性に欠ける傾向があるとのこと。
強い精神的な我慢や、ショックを和らげる手段や余裕を得ていないとのこと。

確かに、その部分はあると思います。
但し、当事者の私から言いますと、それだけではないのでは。

社会の取り巻く環境として、より短期間で、(通称何倍速でとか言う経営者もいます)
確実な効果を得られることが、求められています。

おそらく、10数年前と比較して、1時間あたりの業務量、質とも数倍以上に高まっています。

要するに、受け入れる側の懐の深さが浅くなっていることもそうですが、それ以上に
余裕が無い状況になっているんではないでしょうか?

以前、産業革命を風刺した、チャップリンの「モダンタイムス」という映画がありましたが
方法や内容は細かいレベルでは、違いますが、本質的に、休める余裕がない状況に
迫られていること、そしてある意味強要させている部分であることには、何も変わっていない。
そうゆう歴史は、繰り返しているだけかもしれません。

水泳で、長く、早く泳げる人と、そうでない人といます。
どちらも、そうはいっても、息継ぎなくては泳ぎ続けられないのです。
 早く泳ぐには、息継ぎの間に、効率よく推進力を働かせることができることが必要
なのです。
 初心者には、早く泳げと言われれば、無駄に力を使ってしまうかもしれませんし、
息継ぎする余裕すらなくなって、結局溺れてしまうかもしれません。
 そこを克服するには、訓練の積み重ねが必要なのです。

 スポーツの一流アスリートでも、大きな大会で、普段のパフォーマンスを発揮できないことも
よくあります。

 実力者でもそういうこともありますし、また逆に番狂わせとなる場合もあります。

何がいいたいかと言うと、人間とは、フィジカルな体力と、それをコントロールするメンタルとの
協調やバランスがとれることが、最大のパフォーマンスを得る条件になります。

 ある意味、バランスがずれて戻そうとしても、うまく元に戻れなくなった状態に陥って
しまう。それが鬱状態の一つかもしれません。

ここで、打たれ強いのが本当に良いか?必ずしもそうではありません。
自分のストレスを、他人に発散させて解消させているような人も、中にはいます。

人への配慮に鈍感になってはいけない。個人には個人なりの特徴があるわけですし
組織プレイで最大の効果を得るために、個性をうまく生かすマネージメントというのが
大事なんではないでしょうか?
 それを見つけるためには、普段から、きちんとお互いに話をすること、腹を割って
話せる懐の深さという関係を作れること、それが大事なんじゃないですか

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