2009年11月21日土曜日

デゴイチの復活(水上にて)

昨年度、不慮の故障により復活が危ぶまれたSLデゴイチが、今年秋から修理が完了して、旅客臨時列車のイベントに復帰することになりました。



 かつて20世紀半ばの日本の輸送を支えてきたSLですが、現在の電車などに比べると、非力でメンテナンスの多さ、多くの煙を出すなど、非効率な理由で、鉄道の第一線から退きました。
現在は、新幹線と平行し、在来線ダイアの余裕のある線区で、イベントとして走行する場面が主体ですが、幅広い年齢の方から、人気を集めております。

 私の主観ですが、やはり自動車のエンジン等もそうですが、動力を発生する様子や、大型のボイラー、蒸気パイプが機体に張り巡らせられていることや、ドラフト音などが、心臓を持った機械の如く人間的な魅力があるのかもしれません。
 電車や新幹線では、あまりこのような魅力ありませんですね。

SLの釜のメンテナンスは、簡単に数式だけで説明ができない難しさがあると聞いております。
メンテナンスできる機関師や運転手も、少ない訳ですし、修理部品もなかなか無い状況ですが、
不屈の尽力によって、予想より復帰が早まったことはなによりです。

 私もいろいろな人付き合いが毎日ありますが、SLと同じように考え方は人それぞれで、一意に理屈で説明できない難しさはあります。
 だけど、コツコツときちんと正面を向きあって会話を積み重ねていけば、お互いの理解や、より力強い関係を導くことができるのでは、と思っております。
 なかなか、本音で心を開くことは大変かもしれませんが、ボールを投げなければ戻ってこない
そう考えています。

0 件のコメント:

コメントを投稿