2009年11月23日月曜日

勤労感謝の日に思うこと

昨年の今頃、私はほぼ自宅療養中でした。
気分によりますが、時々外に出られる程度でした。
仕事を一生懸命、つまり「勤労」とは程遠い状況でした。

それを考えると、今復帰出来て、勤労によって、ほどほど生活収入を得られていることは
ある意味幸運なのだと思っております。

最近思うのは、「勤労」で素直に感謝できない矛盾を感じることがあります。
それは、仕事とは他の人達の暮らしに還元していくものが、本質ではないかと
思うからです。
 確かに不況で収入などが減り、生活費をつめなければならない状況では、
無理に物品に利益を付けて高値で取引することが難しくなります。

 そこで商売の仕方や、もの作りの知恵で、ニーズに応えていくのが本筋だとは
思いますが、最近大手スーパーの直販ブランドの下請けになったがために、
薄利多売を強いられて、廃業に追い込まれた食品加工業者があることをご存知でしょうか。
 まさにデフレに起こる負の連鎖が起きているわけです。
その食品業者は、材料の質を落とせば、倒産にはならなかったのかもしれませんが
直販ブランドの安全性や質を裏切る訳にはできず、何も言えず我慢して従った結果だそうです。

 過去に、利益追求のために食品偽装を会社全体で慣例的に行った問題がありました。
内部告発や、事故により公に発覚し、社会的制裁を受けたわけですが。
 そこまでに到る経緯として、考えさせる時間はあったのだろうか?
不正をしていなくても廃業、不正をしたら更に信頼を失って廃業です。
どちらが勤労する立場としてモチベーションを維持できるのでしょうか?

 2つに共通する問題事項として、親会社の命令口調での業務契約や、契約に逆らえば取り潰しと
いった、実際に業務を行う人達の意見や話し合いをする時間を与えていないことかと思います。
まさに軍隊的なトップダウン方式の弊害です。
 「時間を与えない」 某国家がそうですが、一番反乱者を押さえつける有効な手段だと聞いております。
 本来不況で労働時間の他、自分を考える時間が増えるはずですが、必ずしもそのようにはなっていないのが現状ではないでしょうか?
 とにかく、マネージメントされる立場の方は、関係する人達とよく話しあいをしなさい。
そして、立場の下の人が何故そのようになるのかを、相手の立場になって考えて欲しい。

 部下に対しては、なるべく自分の時間を作れるように、業務などをマネージメントすることに
注力してほしいところです。
 いろんな考えはあるかもしれないが、目の前のことばかり追っていては、何も良くならない
それは、人と人が関係して成果を上げるものだから、とにかく目先の結果よりも信頼関係を
作り上げること。それが今一番必要なのだと思う。

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