2010年3月5日金曜日

これが実態か?

先週、たまたま取得した資格試験に合格したところ、協会から表彰を受けることになりました。
私本人自身は、あまり自覚は無いのですが、やはりどんな形であれ、公から評価頂けることは
有り難いことだと思い、表彰式に参加いたしました。

その協会とは、文部科学省後援の協会で、ビジネス検定など実務に関わる検定を実施している団体でありました。
だから、表彰される人の中には、一番は文部科学大臣賞となる訳です。

 私は、次の協会長賞とそこまでのレベルではなかった訳ですが、実務で実際やっていることに対する検定であったため、客観的にみれば、年齢的にも出来て当然だったかもしれません。

 表彰された方々と話しをする機会がありました。表彰を受けた方々は、まだ肩書きもある訳ではない若い人が多いことや、大手企業からの請負いスタッフ企業に所属するエンジニア、学校関係者の方が非常に多いことに気がつきました。
 何故、この資格に挑戦したかということに対して、筋の通った明確な目標を持っている方が多いことにも、いろいろ考えさせられました。
 あるスタッフ派遣会社や、学校教員関係者とも話しをしましたところ、きちんと形で見える資格で実力を示さないと、企業が雇っていただけないし、スタッフ社員で請負待ち社員のモチベーションを崩さない為に、資格取得にフォローをしているのですよ。っと実情を話していただけました。

 私は、一応上場企業の一社員ですが、ものすごくやるせない気持ちになりました。
と言うのも、ここ数年は、就職活動が始まる時期が、大学で3年次、マスターで1年の頭からが
当たり前になって来ています。
 自由競争ではあるのかもしれませんが、実態は、本来学校等で学ぶべき時期に就職活動を優先せざるを得なく、運よく入社できた社員も、基礎が不十分にも関わらず、先輩社員がきちんと教えられる状況になっていないと感じているからです。
 先輩社員も、早く成果を上げることから、教えることが面倒という言い訳を建前にしているケースも目立ちます。
 もちろん、専門能力だけが全てではなく、社会人としての必要なマナーや、人柄等が必要なことは私も理解しているつもりです。それさえも、きちんと教えられない、理解できないことも目立ってきていますが、、、。
 これが今の実態なんだと、政府や経営者は、どこまで気がついているのであろうか?
きっと、若い人で志の強い人が、つまらないことで職につけない。職についても、お互いによりよくするためにという信頼関係が作れない。これじゃ、ちょっと前まで世界をリードしてきた日本の産業は衰退するばかりでなないでしょうか。
 本当に志が強い人ならば、企業に就職しないで、スキルをつけて自分で起業するか、海外に出てしまうことも当然かもしれません。
 
 私は改めて、この実態に愕然としました、勿体無いと。
私の今の状態では、このことに全エネルギーをつぎ込んで立ち向かうことは困難ですが、
せめて「教えることは、教わること」、お互いの立場で、一つの目標をどうしたらと一緒に考えようと
いうスタンスは、忘れないで行こう。と、改めて感じました。
 最初は一人では出来ない状況でも、きちんと信頼を得られるように努力していけば、お互いによりよくするためにという意思をもった人が集まって、大きな力となるから

0 件のコメント:

コメントを投稿