2010年3月8日月曜日

夜行列車

今月中旬に、JR各社でのダイヤ改正が行われる予定です。

また歴史ある夜行列車が廃止になってしまうことが、決まりました。

上野発金沢行きの寝台特急「北陸」号と、夜行急行「能登」号です。

個人的には、北陸新幹線が、長野から金沢まで延長するまでは、残るものだと
思っていましたので、意外でした。

 まあ、ダイヤ改正の本来の目的は、乗客の安全と快適さを
最優先に考えて、変更するわけですから、現状の夜行列車の設備の老朽化や
乗客の需要の低下、夜間に安全に運行することの維持を天秤にかけると
採算が取れなくなってしまったわけですね。

 夜行列車は、新幹線や飛行機が運行しない時間帯に、目的地に辿りつけることや、鉄道の
定時の正確性の高さがメリットかと思います。
 特に寝台列車は、身体を横に伸ばして寝ている間に移動し、朝一番に目的地で行動できることで
便利ではありました。

 ただ夜行高速バスが、同じ時間帯にあることと、運賃の違いを考えると、コストパフォーマンスで
負けてしまうのかもしれませんね。
 お金で時間を買うか、同じ移動時間ならより安く、の2極化の時代の流れでしょうか。

 私も、学生時代や、社会人になったばかりの頃は、「夜行列車」には何度かお世話になりました。
鉄道は、車外でのレールと車輪の走行音は、大きいですが、不思議と車内では、心地よいリズミカルな音で、ゆっくりした乗りごごちとあわせて、よく眠れるといった感じでした。

 特に「寝台列車」は、消灯前に、初対面のいろんな方と、「どちらへ?」から始まって、お話しをしたり」、朝起きると次々と車窓から綺麗な眺めが移り変わって行ったりとか、独特の良さがあったことを覚えております。
 
 時は平成の時代、ワールドワイドでスピード競走の時代、「夜行列車」のような悠久の時間を過ごすなんて、時代遅れなんでしょうね。
 ハイテクでスピードが速くなっても、心の余裕まで無くなって欲しくないと思うこの頃です。

0 件のコメント:

コメントを投稿