2010年3月15日月曜日

春霞、でも花粉症には堪えますね

 今月になって、急に気温が温かくなったり、かと思えば名残り雪が降ったり。
いろんな意味で慌しいこの頃です。

 ちょっと前まで、早朝は富士山が良く見えたのですが、ここ2、3日は、晴れ間でも空に
春霞がかかり、姿を現せないようです。

 春霞には、大陸から運ばれてくる黄砂が、昔から知られておりました。
ただ、東京都内などでは、黄砂よりも杉花粉のほうが影響が大きいかもしれません。

 私も花粉症ですが、寝るときも鼻水で鼻がつまり、よく眠れないこともあります。
春眠暁を覚えずと言われますが、今はそうは行かないようです。

 実は、黄砂も杉花粉も、自然になったのではなく、先人の人為的な施策がもたらした、
後世にわたる大きな副作用となったと言われます。

 中国大陸のタクラマカン砂漠も、数千年前までは、草木が生い茂る森林であり、当時の
皇帝が、急激に伐採をしたことが、砂漠化になったとのこと。
 杉やひのきも、高度経済成長で、家屋建築で木材の需要を確保する目的で、大量に植林
されたのですが、気が育つ時間まで、日本経済が右肩上がりであると誤算があったのでしょう。

 人間が自然の中で生き抜くための欲というものがあります。ただ、自然が起こすエネルギーは
到底人間だけでコントロールできるものではないことは、明らかなことです。
 目先の欲に捕らわれて、人間が自然を支配するという部分が現われると、ご覧のような大きなしっぺ返しを被るのです。
 地球環境問題もそうですが、自然現象とは、おそらくわかっていないことの方がまだ多いのではと
思います。だから、現在も科学者が調査する理由があるわけですし、自然現象とうまく協調する姿勢と言うのが、今後環境問題への一つの道筋かと思います。

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