2009年2月16日月曜日

毎日発見です。価値観の違いと本質

今晩は、久々に投稿です。 とはいっても、具合悪くて
投稿を休んでいた訳ではなく。

 このコラムを書くことを、義務と感じ追い込んではいけないと考え、
小休止したわけです。
 人間だって、集中するときと、休むときのリズムがある訳ですので
自分も正直に従うこととしました。

 さて、私はとうとう1ヶ月の職場復帰トレーニングが終了しました。
正直なところ、必ずしも順調とは言えず、翌日に疲れを持ち越すことも
ありました。

 ただし、その度に昨日の行動をチェックし、取り組みかた
(特に集中の緩急リズム)を 見直し克服してきました。
毎日退社時などに、手帳にメモしております。

 前置きは長くなりましたが、
本日同僚の後輩と、ある他社の営業担当者と面会しました。
久々でありますが、非常によい情報を仕入れる機会だった、と思いました。

 エンジニアは、営業担当に面会することを、
面倒に思う方々も多いと聞きます。
 私も会社に入った当初は、そんな価値観を持っていました。

 ところが、ある時期、「そうゆう考えもあるのか!」という
価値観の情報収集や、 プレゼンテーション、交渉の方法など、
一般にエンジニアには苦手とされます部分に対し、
良い見本に会うことができると考えるようになりました。
いわゆるパラダイム変換というものの一つです。

 私は、就職氷河期世代で、同年代が少ない時期でしたので、
当時は早くスキルをつけて、一人前の戦力になることで、
頭の中が精一杯でした。
 当時のテレビ番組でも、一人の社員が孤軍奮闘で成功したという
事例が美談とされていました。

 ある時期、孤軍奮闘でがんばりすぎて、大きな失敗をしました。
それは落ち込みましたが、いろんな方の助けを実感しました。

その結果、当時の美談は、本質的に間違いであり、
一人の天才は必ず自分を影でサポートしてくれる味方の
存在があることに気がつきました。

 井深大さんも、本田総一郎さん、松下幸之助さんも、
裏方さんを大事にされていました。
 また、トヨタ自動車グループも、一人の天才という話しはあまり聞いたことがなく、
組織で一つの目標に向かって、異なる立場を超えて提案する
「カイゼン」を積み重ねていって、世界中のエンドユーザーへの信頼を
得たことは有名ですね。

 ここで、仕事に対する価値観というのは、人や環境によって様々です。
私も異なる価値観を100%理解できる人間ではありません。ただ
耳を傾けることはできますし、その結果そうゆう考え方もあるのか?
という前向きな発見につながります。

 これは必ずしも良い話だけでなく、悪い報告なども同じです。
悪い報告は、率直に聞きたくない気持ちにはなりますが、よく
早く正直に報告してもらったと考えることが大事だと思います。

 よくトップダウンで自分の価値観を押し付ける方がいますが、
それに対して、ボトムアップの声に真摯に受け止めているか
どうかによって、組織の栄衰が決まってくると思います。
「なんで?」の問いかけに対して、「そんなの常識だ」というのが
組織力を衰退させる典型パターンです。

 価値観と対比する言葉として、「本質」があります。
本質(essence) とは:ある事柄に対し、日々変化することなく、
内在する恒常的な性質のことです。
 学者(研究者)の仕事とは、極論的には「本質」を追いつづけることでしょう。

 私が考えるに仕事の本質とは、
「自分たちの行いによって、他人に喜んでもらうこと」
ではないでしょうか?
 
 仕事の価値観は、本質という目的に対する手段、
だからそれぞれ違いがあると思いますし、理由も
あるわけです。それに耳を傾けないことは、あらゆる意味で「もったいない」です。

最後に、季節の変化を感じ取る時期になりました。温かくなって気分がよい人も
いれば、杉花粉でうっとうしいと感じる人様々ですが、春夏秋冬が来ることは
今のところ不変的な現象です。
いつもとちょっと見方を変えてみてはどうでしょうか?

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