2009年5月15日金曜日

モノの見方の違い=異次元空間

今日は、難しい話になりそうですが、頭を整理して簡潔に書くことに注意したいと思います。

一般に、世の中の現象は、時々刻々と、時間に対して変化をしています。

 例えば、しゃべる声の大きさ、これは音圧と言って、口から喋ることで、近くにある空気の圧力が、時々刻々と変化し、音として伝わります。
 マイクロホンは、この空気の圧力を電気信号(電圧)に変換する装置であり、電気信号の変化を、磁気テープに記録することで、声を再生することができます。

 この電気信号の変化(よくオシロスコープの画面)の様子を見ただけでは、喋る声がどんな音色かは、なかなかすぐにはわかりませんね。

 オーディオに詳しい方は、スペクトルアナライザとか、イコライザーとかという、音色の様子を見たり、調整したりする装置をご存知だと思います。

 これは、声による空気の振動の、それぞれの周波数に対する、振幅の様子を時々刻々と、変化することがわかります。

 声の音色=振動の周波数と考えられますので、どの周波数の信号振幅の割合が大きいかによって、音色の違いを直感的にみることができるのです。

 これは、物理学や数学で有名な、Fourier変換といった、信号の時間変化を、時間空間から、三角関数(sin,cos関数)の重ね合わせと考え、周波数空間に変換して考える学問から来ております。

 ピアノのように、一つの周波数の振動だけならば、時間空間でも音色が推定できますが、バイオリンやギターのような、弦楽器は、複数の周波数成分を持った和音でありますので
同じ信号でも、周波数空間で見たほうが、音色がわかりやすいのです。

 一方インパルスといった突発的な信号変化に関しては、周波数空間ですとかなり広い周波数成分の、足し合わせとなり、時間空間の方がわかりやすいといったことがあります。

 電気信号として記録、再生する時には、周波数空間では、周波数帯域での制約があります。

 最近は、Fourier変換に代わる、Wavelet変換という、インパルスに近い基底となる関数の重ね合わせで信号を表現すると言った学問もあります。これは、前記2つとはまた違う異次元空間なのです。

 難しいことを書きましたが、不変的な同じ現象やものでも、ものの見方を変えてみれば、表現の仕方が変わってくるといった本質を、具体的に表現されていることだと思います。
 表現の仕方によって、現象がより具体的に感じるか、抽象的に感じるかは、変わってしまうのではないかと思います。

 つまり、人と人との意思疎通も同じで、相手の目線にあった言い方や、伝え方というものが存在するのですから、それに臨機応変に合わせようと考える気持ちが大事なのではないでしょうか?

 一方的に言ったものが勝ちと言うのは、そろそろ卒業しませんか! 総理大臣様

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