2009年8月13日木曜日

三度目の正直(甲子園の熱い対戦)

甲子園球場で、全国高校野球大会が始まりました。
毎日、一戦に集中した熱戦が繰り返されております。

 ここ10数年見て感じるのは、チームの力の差が殆どなく、
攻守にわたりレベルが高いことです。

 中学から高校になると、軟式から硬式のボールになるわけですから、
打球の速さは全く違いますが、イレギュラーバウンドがあっても後逸しない上手さが目立ちます。
 大人の草野球の守備とは全く比べ物になりません

 かつて、野球は、豪腕投手や、怪力バッターなど、個人技の要素が強かった気がしましたが、
やはりWBC等での見本があるように、チームプレイがきちんとできるチームが目立ちます。
これは、普段から、考えてきちんと練習している証拠だと思います。

 さて、今年は天候に恵まれず、なんと同じ対戦が2日連続で、雨天ノーゲームになってしまい、
3日目で勝敗がついた といった試合がありました。

 広島県代表の如水館高校と、高知県代表の高知高校の対戦でした。
一回目、2回目も降雨の中、点の取り合いで、ノーゲームになったときは、いずれも如水館高校が
リードしていたのですが、仕切りなおしでの3回目は、高知高校が勝利となる皮肉な結果となりました。

 高知高校の選手は、2度の対戦の中で、相手を攻略する作戦を考え直した結果だそうですが、
試合は完全に終わるまで、何が起こるかわからないと言ったことでしょうし、3日連続試合の中で
両チームの選手が、冷静さを失わなわずに対戦したことは、素晴らしいことです。

 両チーム選手は、他のチームでは味わうことのできない、貴重な経験だったと思いますし、
3日間連続で、応援してもらえるなんて、苦しい時であるからこそ、嬉しいものだと思います。

 勝ち抜いた高知高校の選手たちは、次の試合に向けて心機一転ですし、
敗北した如水館高校は、後輩がいる来年に向けて頑張って欲しいし、敗北で得たことを前向きに考えて後輩たちに伝えてもらえばいいと思います。

 かつて、早稲田実業の斉藤祐樹投手と、駒大苫小牧の田中将大(現楽天イーグルス)投手の
延長18回、引き分け再試合という暑さの中での熱闘がありました。
 今回は、降雨で、マウンドやグランドが荒れた中での、選手の集中した熱闘というのも記憶に残る
ことでしょう。

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