2009年8月5日水曜日

改めて考える、うつとは一体

今年は、梅雨明け宣言から、あまり夏らしい気分良く晴れる日が少ないようです。

今年2月半ばから、正式に会社に復職して、いろいろ大小の波を乗り越えてきたと、思っています。

 でも、担当医師や、経験者や精神科医が必ずおっしゃるとおり、
このうつとは、ものすごく複雑で、回復するのに長い時間を要することと、
自分で回復したと思って油断すると、再発に陥りやすいということを、最近特に実感いたします。

 というのは、ここ最近気候の変化や、職場の空調による体感温度変化もありますし、
つい仕事も夢中でやってしまい、長期戦になっていることに後で気がつき、
家に着くと、急に心身が堪えることが多くなってしまったからです。

 また、以前に比べ、朝方に集中力が低下気味になっているのを、感じるためでもあります。

 うつは心の病気とも言いますが、実際に脳神経の活動が鈍ることや、
身体の不調に表れるという事実があります。

 メカニズムは医学界でも、客観的な研究も現在進行中といったところで、
わかっていない部分も多くあります。

 だから、原因を見つけるのに時間を掛けて問診したり、処方も時間を掛けて訓練したりします。

 実際に、脳内の思考活動が疲労で低下していることや、
脳内のある部位では、ストレスを過剰に反応するが、ある部分ではほとんど活動が鈍ると、
いったことで、最悪は認知症などの脳機能の低下を招く、との研究発表もあります。

 ご存知の通り、人間は脳神経により、感覚を得たり、筋肉に動作指令を与えたりします。
その指令は、脳神経回路が、周りの影響によって、逐次プログラムを更新させたり、
回路の繋ぎ変えをしたりして、複雑な系になっております。

 神経回路が複雑であるから、何処か活動に不具合があったときの影響が、
想定しにくいとも考えられます。

 その結果、身体に異常はなくても、理由はわからないが体が不調に陥る、
といった現象が現れるのかもしれません。

私自身は、結構つらい状況なのですが、なかなか 身体の怪我のようなことと違い、大した病気ではないという、間違った見方を持つ人が実際多いのも事実です。 そういう対応には私も、大分慣れてきましたが、もう少し社会全体に蔓延しつつある問題と思って考えて欲しいと思っております。

私の場合は、労働組合と、会社から休業補償を頂きましたが、自営の場合はそうはいきません。
 また、生命保険も、怪我などの入院とは異なり、医療費がかかるのにも関わらず、生命保険の対象にはなっていない事実もあります。
 このことは経験者として、政府厚労省や、自治体などに改善を訴えて生きたい所在であります。

それよりも、まず、同じような人を増やさないように、ひとりひとりに働きかけることが、大事なのかもしれませんね。それは、日々方法を検討しております。

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