2009年8月31日月曜日

総選挙、国民のアピールだったと思う

衆議院選挙が終わりました。
小選挙区制度の象徴とも言えるような、与野党の獲得議席の入れ替わり様でした。

冷静に考えれば、現自民党は、55年体制時代の自民党の、非主流派(田中角栄派ではない集団)、民主党は、自民党の田中、竹下派と、旧社会党を母体とする集団だったでしょう。

田中角栄首相は、地方から国政へ、国の利益を地方に還元することを行ってきた象徴的な方だったと思います。
 私は東京都生まれですので、地方が故郷という感覚が無いです。
ただ、日本列島改造計画は、そもそも首都一極集中を狙ったのではなく、一度首都で働きに出ても、いずれは故郷に戻り、利益を還元して、豊かさを広げて行く狙いだったと思います。

これは、中国の鄧小平首相の目指した政策も同様でしたが、実際は交通手段や、首都近郊の産業に勤める方が集中し、Uターンすることがなくなってしまったことが、大きな誤算だったのではと
思います。
 今の地方の高齢化や、農業、林業に携わる人が畑や山の面倒を見られなくなるといった、日本の第一次産業の崩壊となってしまったわけです。

今までは、政府が保証金を出して、なだめていた訳ですが、取り返しのつかない状況にまで陥ってしまっては、地方の再建を目指し、地方分権を推し進めたい気持ちに傾くのも無理もないと思います。
 時間はかかっても、一つ一つ有権者が、知恵や意見を出し合うこと、それを継続できるかが、日本の産業構造の再生になるのではないでしょうか?
 私もそうですが将来に不安があるのは、今も変わりませんが、おごらず、あきらめずですよ。

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