2009年4月10日金曜日

価値の創造とは?

 戦後アメリカからやってきた。
大量生産大量消費時代の流れが、見直されつつあります。

 例えば、今までは食べ物が食べ切れなかったら、ごみに捨てて
しまえばよい、焼却してしまえば後始末できる。と言った考えです。

江戸時代の日本人の価値観からすれば、罰当たりかもしれません。

 食べ物の材料は、人類が自然と向き合って与えられたものと考えれば
粗末にすることは、罰当たりかもしれません。

 衣食住に関するものは、当然そうかもしれませんが、
最近虚しさを感じるものは、OA機器やデジタル家電、携帯電話です。

 私が就職してから、約12年ほどになりますが、結構な台数を使って
きたと思います。
 部屋の掃除をしたときに、性能としては十分なのに、ほとんど使われなく
なったものが、増えていたことに気付きました。 
 特に多いのが、デジタルカメラ、携帯電話、デジタルオーディオプレーヤーです。
 つい最近まで、新三種の神器と言われていたものです。

 私は、これらの関連する製品のエンジニアとして働いておりました。
今でも、よりコストを安く、多く売って、利益を多くしようという経営をやって
います。

ただ、最近本当にこれでよいのか? 世の中のためになっているのか?
無駄なゴミとなっているものを増やしているだけじゃないのか?という
疑問もあります。

 携帯電話で使われている、電子部品や、液晶、充電池等は、貴重な無機物や
金属が多く使われていることがわかり、最近はリサイクル活動が盛んになってきました。

 その他はどうでしょうか? 「長く、大事に使う」と言った価値観が死語のようです。
例えば、カメラやポータブルオーディオ等は、携帯カメラ同様、

 リサイクルすれば、宝の山のような材料を沢山使っているのに、いまだに
メーカーが大量生産、大量消費を目指しているのは、甚だ疑問です。

 例えば、半年に一度 新機能がついたモデルを提案するならば、以前買った
ものを使われているお客様から、下取りをする等をしてもよいかもしれません。

 この不況の下、生活必需品とはいえない物に、そんなに費用を廻すことは
できないのですよ。

 以前 使い捨てカメラ「写るんです」を作っているメーカーが、きちんと部品を
回収し、再利用をしていることで、世間の評価を頂いておりました。

 一方、プリンターインクカートリッジの再生品に権利を与えないように主張した
某メーカーがありましたが、このご時勢、販売店が積極的に再生品を売り出すように
なり、声のトーンが低くなった気がします。

 家電など、一般民製品の価値とは、やはり生活の中の位置づけがきちんと明確化
されているもの程高いのではないでしょうか? 
だから長く大切に使われるものなのかもしれません。 
 企業競争の中で、スピード優先で出したものは、正直使う側にとっては、
価値の薄いものしかならないのではないでしょうか?

不況の中で物余りの時代になってはならない。
そう考えて、何かを模索している毎日です。

0 件のコメント:

コメントを投稿