2009年4月1日水曜日

日々の小さな知恵の積み重ね

現在私は、活字の文庫本を読むことは支障がなくなりました。

 うつ当初は、とにかく視点が定まらない状況が続き、極度の集中力低下により
活字本や、新聞記事もろくに読めない状況でした。それを考えると奇跡です。

 さて、休み中にいろんな本を読んでみました。
最初は、興味半分、時間つぶし半分でした。その中で「おもろい!」と
感じた一冊の本がありましたので、紹介いたします。

 茂木健一郎著 「ひらめきの導火線 トヨタとノーベル賞」

 内容は、ひとりの独創的なスーパースターのひらめきに頼ることだけが
素晴らしい業績をつくるのではない。
 小さなひらめきを、関係する人を巻き込んで共有し、さらに小さなひらめきや
努力を積み重ねることで、大きな業績に磨き上げることができる。
といった内容です。

 ノーベル賞を表彰された方の経緯と、日本発の世界企業トヨタ自動車には
上記点の共通項があり、日本人は想像力が欠けるとは言われるが、それは
間違いで、小さな知恵を結集することで、大きな進歩を生み出すよい文化や
価値観がある。
と、書かれておりました。

 著者の脳科学者 茂木健一郎さんは、独自の視点での研究で有名ですね。
私からみればカリスマ的存在の人である方が、意外な言葉を述べたものだと
思いました。

 確かに、トヨタ自動車は、社風として、立場は異なってもひとりひとりが、常に
小さな知恵を出し合う「カイゼン」というのが有名ですね。
だけど、「カイゼン」を提案したのは誰かと言われても、知らない人のほうが多いです。

 間違ってはいけないのが、
「カイゼン」をすることが意義があるのではなく、
ひとりひとりが立場を超えて「カイゼン」を継続し、進歩することが大事なのです。

 この本の意見は、私にとって価値観を見直す切っ掛けになりました。
とにかく直ぐに否定形にするのではなく、ブレーンストーミングでもいいですが
くだらない雑談形式でも、アイディア出しに興味を持ち、他人の知恵をよく聞く耳を
傾けると、結構面白いことがあることに気がつきました。

私は、今会社の席では、よく喋る(雑談)ようになったと思います。
周りからは、喧しく思われるときもあるかもしれませんが、周りも乗ってくる人も
増えてきています。
 ただし、最近はあまり無理せず、適度にしています。仕事のじゃまにならない程度に
おもろくできればと思っています。
 つくづく、オバちゃんたちの井戸端会議というのはすごく意義があることだと
思いました。

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